主な仕事は?消化器内科の看護師について解説

消化器内科の看護師は、消化に関する内臓に疾患のある患者をケアするのが仕事です。外科と異なる点は、手術による治療を行わないことです。薬物と生活指導による治療を主体としているのが特徴となっています。

消化器は栄養を摂取し、消化して栄養を吸収し、不要なものを運搬・排泄するまでの働きを担う内臓全般を扱います。胃腸だけでなく、膵臓や肝臓など、臓器全般に対応するため、広範な知識が必要です。また、消化器系のがんの疾病率が高いので、がん患者の看護が多いのも消化器内科の特徴といえるでしょう。消化器内科での主な仕事は、医師の治療の補助、投薬の管理、バイタルチェック、点滴、食事や排泄など日常生活のケア、生活指導、メンタルサポートなど多岐にわたります。食事制限などの生活指導も、消化器内科では重要な業務となります。

一日の業務は、次のような流れで行われるのが一般的です。午前中は申し送り後、点滴の確認、おむつ交換などの身の回りの介助、バイタルやインスリンのチェックを行います。お昼になると昼食、糖尿病患者にはインスリンの介助などを行います。午後からは、患者の清潔ケア、生活指導、カンファレンス、カテーテルや点滴の管理、栄養状態の把握、看護記録の作成などが主な業務となります。夕方に申し送りを行って夜勤担当者に引き継ぎ、一日の業務を終えます。急性期に対応する外科とは異なり、慢性疾患の患者が多く、患者に寄り添って闘病生活を支えるのが消化器内科の看護師の役割といえるでしょう。緊密にコミュニケーションをとりながら、丁寧な看護を行いたいと希望する方にとって、とくにおすすめの職場です。